死んでしまってもやっぱり、私達を見てくれている

私が、自分の結婚が決まったときに見た不思議な夢の話しです。私は父方の祖母と同居していました。

その祖母が、私の結婚が決まる前に急逝。もう結婚式に呼べない、来てもらえないんだと、とても残念に思っていました。

祖母が亡くなってから１年ほど経ってから、私の結婚が決まりました。

私の両親、夫の両親それぞれへの挨拶が終わった頃、私は、ある夢を見ました。

死んでしまった祖母が出てくる夢です。

夢の中で私は、いつものように洗面所で歯磨きをしています。

すると、祖母が洗面所に入ってくるのです。

私は当然ビックリ、なんでお祖母ちゃんがいるの?!とパニック状態です。

そんな私の反応などお構いなし、お祖母ちゃんはニコニコと私に笑いかけます。口が動いていて、何かを言っているようですが、何も聞き取れません。

夢の中の私は、お祖母ちゃんの声を聞く余裕などありませんでした。

そこで夢から覚めます。

ニコニコしたお祖母ちゃんが出てくる、それだけの夢です。

目が覚めた私はゆっくりと、夢に出てきたお祖母ちゃんの顔を思い出しました。とってもいい笑顔でニコニコ嬉しそうに私を見て笑っていました。

あぁ、おめでとうって言ってくれたのか。

すとん、と私の中で何かがはまり、わかったのです。

お祖母ちゃんは私に、結婚おめでとうと言うために夢に出てきてくれたのだと感じました。

あんなに素敵な笑顔だったのも、聞き取れなかったけど、何かを言っていたらしいのも、私におめでとうと言うためだったんだと直感しました。

そう思うと涙が止まらなくなり、朝から泣きました。

仏壇に手を合わせ、ありがとうと伝えました。

死んだ人が、死んでしまった後でも私達を見守ってくれていると感じた出来事です。

夢に出てきただけで、ありえないと思う人が多いでしょうが、私はそう信じています。

無事に両親への挨拶も終わり、婚約という状態のときに出てきてくれたタイミング、夢の中で見せてくれた素敵な笑顔は、間違いなく、私の結婚を心から喜んでくれているものです。

一つ残念なのは、夢の中での自分の反応です。

ビックリしすぎて、怖がってばかりで何も言えないままでごめんねお祖母ちゃん。

その夢を見てからは、一度も夢にお祖母ちゃんは出てきません。

私に関しての心配事はなくなったということなのかな。

今は生まれたばかりのひ孫に夢中なのかもしれません。

後にも先にも、こんな不思議な夢を見たのはこの１回きりですが、夢に見なくても、お祖母ちゃんやお祖父ちゃんは私のことを見守ってくれていると感じられる出来事でした。