屋根裏で見つけた金縛りの原因だった物
投稿者:夾竹桃 (3)
私が小学校高学年から中学の頃のお話です。
その時、思春期で多感だったこともあるのか、毎晩のように金縛りにあい、とても怖い思いをしていました。
ある時は、周りに大勢の人がいてボソボソ話している声が聞こえ、「今目を開けたら絶対たくさん人がいる!」と思ったり、勇気をだして薄目を開けてみた時には長い髪の毛のようなものが顔の上に見えたこともあり、震えながらとにかく早く朝になって!!と願うしかありませんでした。
当時私が住んでいた家は、築20年ほどたった中古の一戸建てだったのですが、思春期の兄妹がいる4人家族では手狭になったので、建て増しをしようということになったのです。
私の叔父たちが大工さんだったので、叔父たちにすべてお願いすることになりました。
建て増し工事をするにあたって、家を点検することとなり、叔父が屋根裏へ上がってみると・・・
ちょうど私が寝ている部屋の上あたりに、大きな桐の箱が置いてあるのを見つけたのです。
なんだろうと屋根裏から降ろしてみると、それは立派な5段飾りのお雛様でした。
もちろんそれはうちのものではありません。
おそらく以前住んでいた方が屋根裏に置いていかれたのだと思います。
学校から帰ってきて母からその話を聞いた私は、今までの怖かった経験の理由がすべてわかった気がしました。
長い髪の毛や大勢の人の話し声はお雛様や右大臣左大臣、三人官女のもので、ここにいるということに気づいてほしかったんだなと・・・
我が家のお雛様ではないので、あまり思いを入れない方が良いというアドバイスで、お塩をまいて手を合わせた後、母が廃棄しました。
私は見ない方が良いと言われたので見ていませんが、かなり傷んでかわいそうな状態だったということです。
もちろんそれから金縛りにあうことは全くなくなりました。
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