神様と呼ばれた占い師の不思議な思い出
投稿者:olama (4)
これは私が小学校の頃の話です。
そのころ私は父親の転勤で都会を離れ、山に囲まれた東北の田舎町に住んでいました。
その田舎町には「神様」と呼ばれる霊能力者がいました。
調べると出てくると思うのですが、その神様と呼ばれる女性は、爬虫類愛好家が買っていた大きな蛇がいなくなった時に、どこにいるかズバリ言い当ててちょっと話題になり、それを聞いた人が彼女に悩みを相談したところ「当たる!」「予知能力がある!」と話題になり、有名になった人です。
のちのち本も色々出すようになり全国的に有名になりましたが、私がその方に会ったのはまだまだ地元でちょっとだけ話題になっていた頃です。
その時期、私の母親は大事な家族を一人亡くしてまだ数年で、裁判などで心身すり減らし精神的にとても不安定でした。
そんなとき神様のことを聞いて、一度伺って信頼できると思ったのでしょう。たまに相談事をしに行っていました(高いお布施などは必要ありませんでした。数千円お包みしていた記憶があります)。
私の知っている限りでは「この先、家族の大きな病気をしないか」「私のアトピー性皮膚炎が治るか」など、ごく普通のことを聞いて、ふわりとした返事をもらってきていました。
その中で、私が忘れられない事が一件だけあります。
私が学校のテストで全教科合計444点という数字を取りました。私は全く気にしていませんでしたが、実家がお寺の母は縁起を担ぐ性分でもあり、また家族を失ったばかりでナイーブになりやすかったのでしょう。私からその数字を聞いた後、急いで神様に電話して「不吉な前触れではないでしょうか」と訊いてみたのです。すると神様がきっぱりと「その数字にはなりません」と答えたそうです。
それから数日後、私は学校の先生に呼び出されました。テストの採点でミスがあり私だけ合計の点数が違っていて444点ではなく445点だったとのことでした。
私は神様や占い師はあまり信じていませんが、その時のことは未だ忘れられません。
ふつうの占い師なら「それは気にしなくていいですよ」などといったでしょう。しかし数字をあんなにきっぱりと否定とは。忘れられない不思議な話です。
デパートの催しで蛇逃げて見つけたおばちゃんなら見つかりましちが