不妊だった私と猫の不思議な話
投稿者:クロレラ (5)
私が高校生の頃、子猫を拾いました。その子猫は手のひらにすっぽりと収まるくらいの生まれたばかりの子猫で、まだあまり毛も生えていませんでした。育て方もよくわからずに、温めた牛乳と猫の缶詰などを混ぜてやるとその子猫は口をつけて、ちゅうちゅう吸って必死に生きようとしていました。
私の無知な育て方にもかかわらず、猫は頑張って大きく成長しました。
それから十数年たち、私は実家を出て結婚し、猫は相変わらず実家に暮らしていました。
その当時、私は不妊に大変悩み病院に通ったりしていました。それは私だけではなく、私の兄夫婦も同じ状況でした。あせってもこればかりはどうにもならずに、ただ時間がたってどんどん年を取ってさらに妊娠しにくくなっていくことが不安でたまりませんでした。
そんなころ、その猫はもう18歳になり、腎臓を悪くして亡くなってしまいました。
私の母親は大変悲しみ、ペットロスの状態になってしまいました。そんな風に落ち込むことの多い日々だったのですが、あれほど不妊で悩んでいた私が、妊娠したのです。さらにはほぼ同時期に兄夫婦も妊娠がわかり、本当にびっくりしました。うれしいことが二つ重なって、わたしの母親もペットロスの状態から少しづつ抜け出すことができました。
どちらの子供も女の子でした。誕生日は一か月違いです。
実は猫の性別もメスだったので、私と母親は、猫が恩返ししてくれたんだと今でも話しています。
いい話ですね