地元のイベントで雨が降りやすい理由
投稿者:埴輪 (3)
正直なところ、この話は真偽が分からない。
1度だけしか聞いていない話ということもあるし、話の詳細を調べようにも手がかりがない。
付け加えるなら他人に尋ねてみようにも、あまりにも縁起が悪すぎる。少なくとも私は「こんな話知っているんだけど、何か知らない?」なんて尋ねられたら、良い顔をしない。
それでもこの話を、この都市伝説を信じているのは「本当にあったかもしれない」と思っているからだろう。
いや、都市伝説というのは古臭いので伝承といったほうがいいかもしれない。
さて。前置きが長くなってしまったが、その話にいよいよ触れていこうではないか。
口火を切るなら、そう「何故私の地元ではイベントが開催されると雨が降りやすいのか?」といったところだ。
私が生まれ育った地元には寂れた商店街があり、そこがイベントの会場や開催地になっているのだが、なかなか晴天に恵まれない。
いや、必ず雨が降るわけではない。時には狐の嫁入りのように晴天なのに雨が降ったり、小雨が降って晴れたりなどムラがある。
その理由を語ってくれたのは多分家族の誰かだろう。
姉だと記憶しているのだが、当の姉は「そんなこと話した覚えはない」と言っているので、以降尋ねる勇気がないが。
まぁそれはさておき、本題に入ろう。
私の地元でイベントが起こる度に雨が降る理由、それは簡単に言ってしまえば呪いだという。
ある年、雨に恵まれずに日照り続きなことがあった。
困った町民たちはある母娘を生贄とし、生きたまま埋めたという。
その際母親は「お前らが何かする度に呪ってやる!」と叫び、その母娘を埋めた場所は商店街にある何某の家の庭の大岩だそうだ。
とにかくその生き埋めにされた母娘の呪いが雨の恵みを転じさせているのだという。
これだけの話である。
しかし実際に地元でイベントが起こると天気に恵まれず、その何某の家は大きな堀で囲われているものの、商店街の一角にある住宅にしては庭は立派なのだから信憑性はあると言えばある。
それでもやはり真偽不明のままではあるが。
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