プレイルームの小さな女の子
投稿者:晴明 (1)
昔から体が弱くて入退院を繰り返していました。
小さい頃から変な気配を感じる事が多かったのですが、親や周りに言っても信じてもらえる事は無くていつの間にか言わなくなりました。
中学生の頃、十二指腸が潰れてご飯が食べれなくなり小児科病棟に入院したのですが、いつもの様に変な気配は感じていても特に気にする事もなくプレイルームで遊んでいました。(その病院は山の中にある病院であんまり大きくはありませんが居心地のいい病院でした、プレイルームやナースステーションの前に男の子の姿が一瞬見えたりしていました。)
でも、いつもと違ったのが数日後、小さい女の子が横で積み木で遊んでいるように見えたのです。(勿論、周りの人からは見えず最初は気にしていませんでした。)
その日の夜、お風呂に入ってる時もそばでプレイルームで見た女の子が遊んでいました。その時も気にすることが無かったのですが、その日の夜寝る前に妹が僕の名前を読んでいる声が何回も何回も部屋の外から聞こえたのです。実際にはきっとそんなに長くなかったのでしょうが体感的にはすごく長く感じました。そして、恐る恐る外へ出て声のほうに歩いていくと昼からずっと傍にいた女の子がこちらの病室を向いて妹の声で僕の事をずっと呼んでいたのです。流石に怖くなって見ないふりをして布団に入ったのですが、声がやむことがなくその女の子は僕の病室に入って来ました。
妹がいるという話をしたのは入院するときに担当の看護師さんに話をした時だけでした。動画などは見せてないので声の情報なんてありません。あまりに怖くて布団から顔を出すと妹がそこに居て僕の名前を呼んでいました。最後に「遊ぼう」と言われたときは背筋が凍るぐらい怖かったです。いつの間にか眠ってしまってそこからはプレイルームで遊ばなくなりました。
でも、その女の子は消える事はなその時はプレイルームで絵本を読んでいました。
後日、病室で母がお見舞いに来ている時に「本当にあった怖い話」を見ているときに久しぶりに「ここのプレイルームの女の子が怖かった」と親にぽつりと言うと経鼻経管栄養(鼻の管から入れる食事)の交換に来ていた看護師さんが「プレイルームの女の子怖いよね。」と話が合いました。
その看護士さんは夜中の巡回中にプレイルームで遊ぶ女の子の姿をよく見るそうです。
そこから親が僕が変なものが見えることについて信じてくれるようになりました。
多分看護士さんも語り手さんも霊感が強いんだね(..;)