玄関を叩き続ける音
投稿者:ハムレット (4)
これは私が中学生だった頃のお話です。その頃はなぜか金縛りや誰もいないはずの部屋から足音が聞こえたり霊感が研ぎ澄まされていた時期でもありました。
そんなある日の夜、普通に就寝に着いた時に起こったことです。
当時、私の両親は自営業を行っており帰りが遅く、夜は兄と二人っきりで居ることが多くありました。この日も両親帰りが遅かったため11時過ぎに兄と二人で寝ることにしました。
眠りについてどれくらいの時間がたったのでしょうか、誰かが玄関の戸を叩く音が聞こえてきて目を覚ましました。
こんな時は普段は兄が起きて対応してくれます。この日も私は起ずに兄が起きてくれるのを待っておりました。しかし、この日はいくら待っても兄は起きてはくれません。
兄が起きるのを待ってすでに10分くらい経ったでしょうか、その間、戸を叩く音は止むことおなく叩き続けていました。
仕方がないので私が対応しようを思い立ち上がろうとしたのですが、なぜかその時金縛りにあっており身動きが出来ませんでした。
私はこの頃、頻繁に金縛りを経験していたので、さほど驚くこともなく、いつものように自然にとけるのを目を閉じてじっと待っておりまた。
しかし、この時はいつもと状況が違いました。目を閉じているはずなのに、私の家の玄関が徐々に目の前に浮かんできました。しかも玄関は私が寝ている場所からは見えないはずです。
そのうちその画像は徐々に鮮明となり、よく見るとワンピースを着た女性が小さな子供と手をつないで立っていたのです。しかも戸を開けていないのに玄関の中でその女性と子供達は立って顔は見えませんがこちらをじっと見ているのです。
さすがに私も怖くなり、しきりにお経「南無阿弥陀仏」を心の中で唱え続けました。
その後どれくらいの時間が経過したのかは覚えておりませんが、やっと金縛りが解け、戸を叩く音や女性の姿も消えており、時間を見たときは時計の針は丑三つ時を示していた事は覚えております。
そんな経験をした次の日、私は学校で強烈な腹痛に見舞われ早退し病院へ。急性盲腸炎と診断され入院し初めて手術することになってしましました。
後から母に聞いた話ですが、私の母には水子が2人いるそうです。
今考えれば、あの時の女性は私の守護神で心配してくれた兄弟を連れてこの事を伝えにきてくれたのでしょうか。
中学生の時の不思議な体験でした。
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