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心霊

ミルキーさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

何かが棲む家
短編 2020/11/02 20:46 1,437view

30年以上前、現在の家に越してくる前に母と生まれたばかりの私が住んでいた家での話です
母方の祖母が病気がちであった為、祖母と私の世話がしやすい様にと祖母の実家近くにあるという事でここに住む事にしたという事でした

住居は平屋の一軒家で当時で結構築年数はあったみたいでしたが、母と私と兄の3人で住むには十分な広さがあり住みづらさの様なものはありませんでしたが、母はだけは違ったようでした
私が大きくなった時に教えてくれたのですが「出来れば早く出たかったけど、おばあちゃんの事もあるし近くに空き家が無かったので我慢した」という事を大きくなって知る事になりました

母の体験した話では居間に布団を敷いて寝ていたのですが、その日は寝苦しくなかなか寝付けなかったそうです
するとガラス戸の方がまるで雷でもなった様に強烈な光がガラス戸中に激しく明滅し、「雨でも降るのかしら」と思ってボーっと見ていると、突如金縛りにあい動けなくなったとの事でした
どうにかして金縛りを解こうと力を加えるのですがガラス戸の方から目が離せずにいると、ガラス戸に人影が映り、ゆらゆらと移動していたそうです
その人影は明滅が続く間、暫くいたとの事でした

また、別の日に母は深夜足音がする という事で夜中に目を覚ましたそうです 最初は寝ぼけていて何かわからなかったそうですが、頭の横に足があり「泥棒・・・」と非常に恐怖したといっていました

大声を出すと危険だと判断し、母は寝たふりをしていたそうです
ところがその足音はなぜか母の周りをうろうろと歩き回っていて家の中を歩き回ったり、物色している様な気配が無く「何をしているんだろう?」と思い、少し目を開けてみたそうです
すると母を上からじっと見降ろしていたそうなのですが、何をするという事もなく、ただじっと母の顔を見ていたそうです

母の話では「格好は結構年齢の行った人の様だった 顔がぼやけててみる事は出来なかった」といっていました
どの位時間が経ったか分からなかったそうですが、いつの間にか気を失うような形で気づいたら朝だったそうです

この出来事の後、母や私たちは暫く祖母の実家にお世話になるのですが、祖母の家もこじんまりとしているので長く居る訳には行かず、仕方なく家に戻る事にしたそうです
足音がしたり人の気配を感じる という事はしばしばあったそうなのですが、あの家ではっきりと見たのはこの2つの出来事だったそうです

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