蛇塚と言う人
投稿者:けんちゃん (9)
これは今から約6年くらい前
俺が住んでる田舎の県から1つ隣の県の主要駅のオシャレで有名な(地元では笑)駅ビルの改修工事を受けた時の話
私たちの仕事は改修工事に伴う足場の設置、故におのずとどの業者よりも一番先に施工に入る先頭業者だった
現場監督から諸々の説明を受け、打ち合わせをしてる際に、不可解な事をお願いしてきた
(鳶さんは霊感ありますか?)
真面目な仕事中に何をふざけてるのかと思いつつ俺には無いと思うと伝えた
すると安心した顔で(よかった!ならピッタリの仕事だ笑)と言う
かいつまんで話すとどうやら地下にある一室が曰く付きらしくビルテナント関係者、管理会社はおろかビルのオーナーすら行った事なく30年近く閉ざされた空間らしい
その部屋をなんと改修してお祓いをして有効的に使おうと言う話しらしい
その話しを聞いた親方はふざけるな!先にお祓いしろ!と剛を煮やしていたが
まぁまぁ30年近く誰も行ってないだけで実害があるわけじゃ無いでしょ?お金もいいんだしやりましょう!と俺は元気づけた
それから数日が経ち現場初日、地下室へと続く階段の扉の鍵を預かり早速階段を降りようと電気のスイッチを押した
しかし電気はつかない、30年の歴史は照明器具を使い物にならなくするらしい(?)
理由はわからないがまずは現場の状況把握から
階段の入り口から数メーター先に階段がうっすら見えてはいるが電気が無い以上見えない、そこで延長コードとドラムをつかって投光器(現場の明かりと言えばコレ)をもってきて照らしながら進む事にした
親方が投光器を手に持ちその後ろに俺が居た
照らしながらスタスタ親方は早足に階段を降りて2-3段降りた瞬間投光器の電球が爆破した
俺と親方は無言で地上へダッシュした
ヤバいヤバい、今世紀最大のピンチだと思った
何?なんなの?電圧のせい?地下室の曰く付きのせい?は?
パニックもパニック、あの一瞬の爆破の瞬間に俺と親方の耳に入った投光器の爆発音の後の
(久しぶり)
本当は脳で理解はしていた電圧の違いだとしても電圧は話しかけてこないだろ。
親方は額と鼻頭に汗をびっしりかきながら監督に(おい!ありゃやべーって!仕事どころじゃねーぞ!)
成り行きを説明したが監督は泣きそうな顔で(お願いします!実績つまないと俺ずっとペーペーなんです!本当にお願いできませんか!?)
だとさ、知るかよテメーの出世とかなんとか
まぁ、心に留めて当時まだ少し高かったLEDのライトを用意してもらって後日また現場を見に行った(LEDはいいね、肝試しに懐中電灯よりLEDもっていったほうがいい)
用意されてた30年近くまえの地下室の図面をもち、いざ地下室へと向かった
確かに図面通りの作り、多少の置物や昔のテナントの名残を除けば良い部屋だった
親方(足場の材料の搬入どうするか、人数入れるか?)そんな事今俺にはどうでもよかった
部屋の真ん中にあった真っ黒で太い縄に所々腐食した布の塊みたいなが重なってるコレが一体なんなのか分からない、湿気もあいまってめちゃくちゃ暑いし頭がおかしくなりそうだった、平気な顔した親方は部屋の奥に行きなんだか不思議な物を見つけたらしく俺に見せてきた
親方(なんてかいてあるんだろうな?)
俺(なんすかコレ家の表札みたいっすね、蛇塚ってかいてあります、んでそのあとに名前みたいな、なんだこれ何とか(読めなかった)二郎って)
その瞬間頭の中で(俺を呼んだか)
最近あった、思い出してしまう出来事ては?下落合の事故ですか?
投稿主です!
ちょっと限定的な言い方が出来ないですが、そんなところです、何かわかるんですか?
( )は会話なのか、思考なのか分かりにくいね。
投光器は100v用を200v電源に繋いだんだろか?
30年も入ってない地下室は酸欠とか有毒ガスが怖いから、ガス検査してから入らなあかんやろね。
下落合って都かな?