ザァー、ザァー…雨音で目が覚めた
楽観主義の俺には心地よい午前8時、とっくに出勤時刻だったがよく寝たからか焦りを感じない。
アラームもセットしてあったのに起きられないなんて、社会人として十年以上無遅刻の俺にとってはなんとまぁ間の抜けた事だと半笑いでスマホの通知をチェックした。
そこには上司や社長からのLINEや電話で、そのほとんどが俺を心配する内容だった
そこで初めて自分が仕事に穴を開けてる事に焦りを覚えて社長に電話をかけた
2〜3コールで社長が出たがなんか声が変だったので風邪ですか？なんて聞いてみたがそうでも無いらしく、遅刻の言い訳を続けたが
寝坊だろ？と笑いながら話す社長に見透かされてる気持ちになり、恥ずかしいから皆んなには寝坊じゃなくて車が動かなくなったとかなんとか言っといてくれと頼んだ
寝坊したに関わらず朝マックをしっかり堪能(内緒でお願いします)して現場についたらまぁ誰も居ない、おかしいなと思い同僚のシンノスケ(仮名)に電話するも出ない
上司のカズヤさん(仮名)も出ないのでカズヤさんにはLINEを入れたが既読スルー
アレ？現場間違えたか？いやそんな事は無い
前日もここだったしこの現場以外仕事は無いはず
社会人初の遅刻で、もしかしてかなり怒らせてしまったのかと焦り初めて社長に鬼電したが出てくれない
それから1時間か2時間か曖昧だけど現場の休憩所で待機したけど一向に人の気配が無い
さすがにおかしいと思い、片っ端から登録されてる会社の人や友人に掛けたが出てくれないしLINEも既読無視
だんだんとイライラしてきて乗ってきた車に戻ってエンジンをかけようとキーを突っ込んで回したとたん車から(いたい！いたい！やばいって！)と聞こえた
？と頭の中が混乱したがもう一度回してみたら(やめろよ！ってーなぁ！)ってはっきり聞こえたから鍵穴覗きこんだら目が合った
ナニコレ？なに？と考えたがありえない状況に脳が追いつかないでいるとボンネットが勝手にバンッて空いて中から異形な何かしらが出てきた
つい先日の事だからハッキリ覚えてるけど身体は40代中肉中背で顔がなんていうのかあれはそうだな溶けた牛の頭みたいな感じ？すいません語彙力が無いもので表現が難しいのですが特筆するべきは左腕がないと言う事
楽観的な俺は何だコレは夢か？と思うだけで特に焦るとかは無かった、と言うか懐かしい人に会ったようなそんな気さえしていた
俺が誰なんだお前はと言うと彼？なのかわからないが彼は自分を神だと名乗った
何の神かも知らないし見たことねーよと言うと、驚いたような顔をしたのちに笑った
その笑いにつられて俺も笑った
すると血走った目で俺を一別して歌い始めた
メロディはあれだった、ゆうやーけこやけーのーあかとーんぼーみたいな
だけど歌詞と言うのか？内容がやばい
人が死ぬ理由とか歌ってた
んで今帰ってきて家にいるんだけど、この投稿見える？まだ誰とも連絡付かないし誰かいませんか？
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