俺の彼女は家が近所で、子供の頃からよく一緒に遊んでた。
そんな彼女は、かよわい乙女を自称している。
俺たちが小学校に入る前のことだが、彼女が近所の悪ガキにからかわれたことがあった。俺が通りかかったときにはマンホールの蓋の投げ合いにまで発展していた。彼女にそのことを聞くと、「そんなことできるわけないよ。おもちゃのフリスビーだよ」と日本酒を飲み干して笑った。
そのフリスビーとやらが当たった側溝の石の蓋は割れてたし、巻き込まれた俺は足が折れたんだ。あれがフリスビーなわけないだろ。
俺の足について聞くと、「あの頃は虚弱だったもんね。今も貧弱だけど」と悪びれることなく笑ってた。たしかに当時の俺は虚弱だったが、フリスビーごときで足が折れるわけがない――と思う。
でも、最近の彼女が重いものを持ってるのは見たことがない。せいぜい、今持っている特大のビールジョッキくらいだろう。だとすれば、俺の記憶違いかもしれない。子供の頃の記憶だからな。
ところで、俺の彼女はものすごくかわいい。
しつこいナンパもちょくちょくあって、困っているらしい。
俺がその場にいれば、そのナンパ野郎にビシッと言ってやるのだが、いつも一緒というわけにはいかない。
先日はあまりにしつこくて怖かったから、手近な1分の1のバイクの模型を投げつけて逃げてきたらしい。
そんなものがどこにあったのかと聞いたら、そのナンパ男が乗ってきたものらしい。
変な奴もいたものだ。
ともあれ、投げ返されなくてよかったよ。






















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