ボちゃんが学校に行きたくない理由

今日、ボちゃんはぐずって、学校に行きたがらなかった。
お母さんが「どうして学校に行きたくないの？」と聞くと、ボちゃんは話し始めた。

「先週、学校の鶏が死んだの。だから先生が、死んだ鶏をみんなに食べさせたの。私たちは一週間ずっと鶏を食べてたんだ。
それに、この前、学校の魚も死んだの。先生は、死んだ魚も私たちに食べさせたんだよ。」

お母さんは少し笑って言った。
「それはいいことじゃないの？じゃあ、どうして学校に行きたくないの？」

ボちゃんは母を見上げ、目を大きく見開いて、小さな声で言った。
「だって……昨日、校長先生が死んだんだもん……」