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呪い・祟り

あさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

人形
短編 2025/10/16 14:55 1,536view

人形
怖い話  短編

つい最近、自分の中で1番怖かった事を暇だし書いてみようと思う。
少し前、いとこの家に泊まりに行った時の話だ。
その日は遊び疲れ、すぐに寝ようと思っていたが、いとこが「怖い話でもしようぜ」
なんて言ってきやがった。
心底ムカついたよ。
だがそんな俺の気持ちなんてそっちのけで話し始めて俺は無視しようと思った。だが
以外にも聞き入ってしまった。
いとこが話すには、その日、いとこのおばあちゃんの家に遊びに行っていたそうだ。
おばあちゃんの家は、子供が遊ぶようなものなんてあまりなかったらしい。
それでいとこは、おばあちゃんの家のタンスやら押入れをくまなく探し回って、
遊べそうなものを探していたそうだ。
そうして探していると押入れの奥の方から小さな人形のようなものを見つけて
こっそり持ち帰る事にしたらしい。その日持ち帰って机の上に放置して、
そしてそのままいとこは、すぐに布団に寝転んで寝てしまったそうだ。

次の朝起きてふと机を見た、すぐに分かった。昨日置いたはずの人形が
なくなったことに、いとこは、すぐに探し始めたそうだ。
そしてやっと人形を見つけた。
自分の布団の中にあった人形を・・・
その後いとこは、さすがに怖いと思ったのか、すぐに外のゴミ捨て場に捨てたらしい。
だが次の日起きて絶望したそうだ。
何故なら自分が昨日捨てたはずの人形がまた自分の布団の中にあったからだ。
その瞬間にビビッて速攻マッチを引き出しから取り出して
その人形を家の庭で燃やしたらしい。
その夜いとこは、「まさかな…」とは、思いつつも眠りについた。
結果は、分かりきっていた。
次の日の朝、人形は、予想を超える姿で布団の中にいた。
人形の右腕がなかった。しかも断面は、黒く焼けていた。
「もうやばい」
いとこは、確信した。
その日いとこは、交通事故で右腕を骨折した。

いとこは、病院で全てことを話した。
次の日、いとことその親で神社に行ったらしい。
すぐに人形は燃やされ、いとこは、お祓いを受け、その日から人形は、
現れなかった。
ここでいとこは、話を終えた。
俺はマジでビビッて叫ぶ寸前だった。
そんな話をしていると何か俺の足にあたった感じがした。
見るとそこには人形がいた。憎しみが溢れた顔でこっちを見ている。
その瞬間俺は気絶した。
朝起きると何事もなかったかのようにいとこは、笑っていた。
「夢か…」その時は、そう思った。
2週間後それは起きた。
俺も交通事故にあった。
偶然じゃないはずだ。
だって事故の寸前、あの燃やしたはずの
右腕のない人形が、笑いながら見てたんだから。

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