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心霊

凪さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

左足にしがみついてる男の子が教えてくれたこと
短編 2021/03/25 12:29 1,640view

私が高校生の頃に付き合っていた社会人の彼氏がいました。
彼はいわゆる第六感が優れている人でした。
私を通してまだ訪れたことのない私の家の間取りやカーテンの色、ベッドの配置などを当てたり、私の探し物をどこにあるか当てたりしていました。
付き合っていた当時はそんな不思議な彼を便利だなと思う程度でした。

そんなある日、私はバレーボールの大会に出ていました。小学生からバレーボールをしていたので上手な方でしたが、この日は試合中に何もないところでいきなり転んでしまい左足をくじいてしまいました。
こんなこと初めてでしたが、その日は私はほかの子と交代し、大会が終わった後に病院へ行きました。ただの捻挫だったため少し安静にすれば大丈夫とのことでした。

その数日後、彼が車で会いにきてくれたのですが、私の左足を見た途端驚いた顔をしていました。捻挫していたので包帯を巻いたいましたが、そんなに驚くことか?と思っていましたが、彼は言いました。
「左足に男の子がしがみついてるよ」

はい??まさか私が怪我をした理由は幽霊が原因なのか?と思ったらまさにそうでした。男の子がいたずらをして私に怪我をさせたそうです。特にこれ以上悪さをする様子はないそうなので、そのうち離れるだろうと言われ、私はそれまで男の子と過ごすことになりました。

その時私には別に怖いという感覚はありませんでした。しかし年頃でもあるので、お風呂入ってる時に近くに男の子がいるのか、、恥ずかしいな、、と冷静に考えていました。

彼氏は衝撃の事実を告げてから私の左足に手をあてて目を閉じ、何やら集中していました。彼曰く男の子と話しているそう。
数十分そのままでしたが、彼氏はおもむろに話し始めました。
彼氏「はな(私の名前)のさ、お父さんの兄弟で亡くなってる人っている?」
私「え、いやー分からないな。お父さんの兄弟の話って聞かないから」
彼氏「一人亡くなってる人がいるみたいなんだ。その人が何か伝えたくてはなにちょっかいだしてる。その影響で左足の男の子ははなにいたずらしたみたい。男の子にその亡くなってる人の話を聞こうと思ったんだけど、他人に話すことじゃないって言って教えてくれない。とりあえずお父さんが何か知ってるかもしれないから聞いてみたら?」
ということで、私は家に帰ってきた父に話しを聞いてみました。
するとなんと、父のお兄さんが一人行方不明ということでした。
どこで何をしているのかも分からないからなぁ…と父に言われてしまい、この話は謎のままになっています。
とにかくそれからはずっと父方のお墓参りでは、父のお兄さんの成仏を願うようにしています。

それから何か気味が悪いなと思ったり、変に体調が悪くなる時、左足が痛みます。しかしもう当時の彼氏とは付き合っていないので、私がどんな状況なのか確認は出来ません。探し物も見つからないので不便な生活を送っています。

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コメント(1)
  • ちなみになぜ別れてしまったの?

    2021/03/25/23:15

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