トンネル

「え〜と、・・・・」

（私は今日、初めておじぃちゃんの家に一人で行く日です、メモには西東丘バスに乗る、南東丘で降りる、と書かれている・・・このバス停であってるかな？）

「あの、おじいちゃん家に行くんですけど・・・このバス停であってますか？」と言ってメモを見せた・・・

「うん、あってるよ。ねぇ、この先の首塚トンネルに怖い話があるの知ってる？」

私は首を振る・・・

「あのね、首塚トンネルにはね、昔、事故があったんだって・・・で１５時２３分にトンネルの中に入ると・・・バスの右の窓側に血まみれの女性の霊が映るんだって・・・」

私は、今、腕時計を見ると１５時１５分となっていた。バスの時刻表を見るとそこには１５時１８分の書いてあった・・・

「あっ！怖がらせちゃったりしてごめんね?トンネルを抜けるまで目をつぶってればいいの、」
「さぁ、目をつぶって！」

なんで目を開けたのだろう？

分かっていたのに
なんんとそこには恐ろしモノが映っていた

恐ろしくて声も出ない・・・

「だから、言ったのに・・・目を開けちゃダメって・・・」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ーおわりー