愛犬の最後想い
投稿者:夏 (1)
愛犬の最後の日に起きた不思議で、少し暖まる話し。
私と愛犬のシエリが出会ったのは4歳の誕生日。犬を飼いたいとずっと駄々をこねていた私に、父がくれた最高のサプライズで、人生最高の喜びで合ったことを覚えています。
少しやんちゃな女の子。私とシエリは姉妹のように育ちました。
楽しい時も、悲しいと時もいつもそばにいて私のことを元気づけてくれるシエリ。
そんなシエリに異変が起きたのは、シエリが13歳、私が17歳の高校生の時でした。13歳という年齢は犬にとっては高齢ではありましたが、つい最近までまだまだ元気に駆け回っていたシエリが突然じっとして動かなくなりました。
病院に連れて行くと、かなり進行してしまった癌だと診断され、延命しか方法が無いとのことでした。動物病院に入院し、それからは薬の影響もあるのか、ますます元気を失いほぼ寝たきりになり、呼びかけにも反応できないほど弱っていくシエリ。
撫でてやるとたまに目を開けて、でもまたすぐ目を閉じてしまう。そんな姿に涙が止まりませんでした。
入院から5日後。分かっていましたが、来てほしくない連絡が来ました。衰弱が激しく、これ以上は持たないかもしれないから、今すぐこれるなら来てあげて欲しいとの連絡でした。
すぐに病院へ駆けつけシエリの元へ。父や母が呼びかけても何も反応しません。呼吸も虫の息で、最後の瞬間がすぐそこに迫っていることを理解しました。
どうしようもない絶望感と悲しみにシエリに駆け寄って私が泣き崩れ、名前を呼んだその時でした。痛み止めでほぼ意識が無い状態で、体も衰弱しきっているシエリの目が開き、立ち上がる力も無いはず体を起こして、よろよろと立ち上がったかと思うと、私の鼻先を1度だけ舐めました。驚いて言葉が出ない私の目じっと見つめ、いつもそうしていたようにスンスンと私の匂いを嗅いでから、また寝転がって目を閉じそのまま息を引き取りました。
理由は分からなかったですが、ふと悲しみが軽くなったような感覚になり、不思議と泣いているより笑っていた方がシエリが喜ぶと思い、泣きながら、でも少しだけ笑顔で「頑張ったね」と声をかけたのを覚えています。
その日一旦家へ戻り、何もする気力が沸かず、ベットに寝転がって目を閉じていた時でした。誰もいないはずの部屋で、私の背中にそっと触れる何か。いつもシエリが私にしてくれた、体のどこかを私に触れさせ、そばで寝転ぶ時と同じでした。驚きや怖さはなく「あぁ、シエリが来てくれた」と自然に納得し、心地よいその感触を感じながら眠りに落ちました。今思えば、死の直前の行動は「ずっとそばにいるから大丈夫」と言ってくれていたのだと思います。動物の愛情、想いは強く、不思議な力があることを実感した体験でした。
よくある話だよなぁ.!
なくなった後でふと気配を感じるのって!
錯覚なんだろか?
第六感かな?✴
いい話ですなぁ!
うちの犬や猫はたまに帰ってくるよ!
夢の中だけど!
また逢えるよ!きっと絶対。