不気味なマーライオン
投稿者:Louver (1)
中学生3年生の修学旅行で、北海道の小さな港町にある海辺のホテルに泊まった時の体験です。
部屋は、男子と女子で階が分かれており、女子だけでもひとクラス横並びの3部屋に分かれていた。
私がいたのは真ん中の部屋で、両隣に同じクラスの女子たちがいる。
その一番端に先生の部屋があった。
先生たちの部屋から1番離れた部屋から、私たちの部屋に壁ごしに、トントンとノックされたので、私たちも、トントンと返した。またそれに返すかのように、となりからのノック。
2、3回繰り返した時に、もうしつこいからやめようと、やめたにも関わらず、隣からのノックはひどくなり、終いには部屋が揺れるほどに。
ちょっとこれはさすがにやりすぎだねと話していると、ノックがおさまりインターホンが鳴った。
ふざけてノックをしてきた隣の部屋の友達が来たのかと思い迎い入れると、別の逆側の隣の部屋の友達たちだった。
「私たちなんもしてないのに、先生がうるさいって怒ってきて、意味わからないし、なんかみんな熱っぽくなっちゃって」と、部屋で特にうるさくしてないのに怒られるし、体調わるくなるし、あの部屋にいたくないと、部屋から全員出てきた。
「もしかしたら、うちの部屋と、もう一つの部屋がノックしあってて、こっちがやめてもノック終わらなくて、部屋揺れててさ。その音聞こえたのかな?」というと、「えっ、それはうちの部屋には聞こえてないし揺れてもいないよ。」と。
とりあえず、もう一つのノックをしてきた部屋の子たちにも聞いてみようということになり、部屋に行くと、ノックはしてないと言われた。
揺れていたのは私たちの部屋だけだったのだ。
そんな不気味なことがあったのに、全員が体調不良になった部屋の子たちは、元々いた先生の隣の部屋には戻りたくないといい、私たちの部屋と、もう一つの部屋に分かれて過ごすことになった。
その後、身に覚えがないアラーム音がなったり、絵画の裏にお札が貼ってあったりと、違和感を抱いたまま夜になり。
私は眠れずにいた。
夜中に別の先生が見回りにきたので、起きてた私は変な現象の話をするために廊下へ出た。
すると、眠れないなら仕方ないと話を聞いてくれた。
起こった全てを先生に話すと、実は…と、先生もその夜起こった不思議な現象を話してくれた。
その日の夜、私たちが知らないところで別のクラスの生徒が2人が病院に運ばれたというのだ。
1人は、プールで遊んでいたら、足に釘がささり怪我をしたというもの。もう1人は、突然高熱を出したというもの。
そして、見回りの時にも不思議なことがあったらしく、ただ部屋の前を通っただけなのに、生徒がでてきて、「先生なに?」と言ってきたらしい。「え?」と聞くと、「今ノックしたじゃん」と。
ノックもしてないのに生徒が出てきたので驚いたという話だった。
なんかこのホテルおかしくないですか?と聞くと…
実は…ここ、昭和丸という船が昔座礁した時に、遺体を並べておいた場所に建てられてて、慰霊碑として、このホテルのシンボルのマーライオンが作られてるらしいの。と話してくれた。
たしかに、このホテルには不自然な感じで突然マーライオンがいる、
そんな過去があったとは知らず普通に過ごそうとしたが、心霊現象を信じていなかった私もさすがに信じざるを得ない不思議体験でした。
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