海水浴に行った日
投稿者:白鷺 (4)
短編
2023/02/27
12:25
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私が大学生の時、兄と、兄の友達2人と4人で海に遊びに行った時の話です。
兄と友達の内一人はサーフィンが好きでかなり水深のある方まで泳いで行き、私とサーフィンをしない兄の友達は浅瀬で遊んでおりました。
しばらくすると、兄が浜辺に戻ってきて、「沖でなにかにボードが引っ掛かった」と言い、サーフボードを見てみると何かで強く引っ掻いたような傷がついており、うっすらと血のような物も付着していました。
しかし、兄も友人もどこも負傷しておらず、皆で首をかしげながら帰路につきました。
その車の中、兄の様子がおかしく、ずっと首が痛くて体が重いと言っており、顔色がすぐれない状態でした。
帰宅しても不調は続き、次の日になっても兄の体調は改善せずに、仕事に向かいました。
その日は4歳の姪っ子が遊びに来ており、この子は前世の記憶が鮮明にあったり、人が通常見えないものが見えたりと、とても霊感の強い子供として親戚で有名でした。
私は周りの大人たちが面白半分で言っているだけだと思っておりましたが、兄が帰宅すると姪っ子がジッと兄を見て、
「ねえねえ、○○おじちゃん(兄)の首を絞めながらしがみついてる女の人は誰?」と私に話しかけてきました。
その瞬間、私は背筋が凍るような感覚を覚えました。
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