心霊コンビニ

これは私が大学時代にアルバイトをしていたコンビニの話です。
そこの場所は私の家から近く、大学病院と大通りを挟み、近くに高校や主要駅、居酒屋があり、かなり人通りの多い場所に位置していました。
売上はかなり良さそうなところなのですが、何故かそこはコンビニが出来ては潰れ、出来ては潰れを繰り返す所でした。

私が大学生になったタイミングのことです。アルバイトを探していた私はそこに新しくコンビニが出来ることを知り、そこで働くこととなりました。
国家資格取得の為大学が忙しかったので、金曜日と土曜日に夜勤を始めました。

異変はすぐに感じました。夜勤時、店舗内がやけに寒いのです。あまりに寒い為、一緒に働いていた人と外で待つことも多かったくらいです。
また、深夜2時頃になると誰も居ないのに自動ドアが頻繁に開閉するのです。

ある夜勤の時、2時頃だったと思います。私は商品の品出しをしており、一緒に働いていた人は休憩中でした。
すると、レジの方から「すいません」と声がしました。

私は誰か会計しに来たんだと思い、レジに向かおうとして、ふと思いました。この店に今、お客様はいないことを。
その時、全身の毛が逆立つ感じがしました。その間も何度も「すみません」と声がします。私は気づいたと相手に知られたらきっと良くないことがあると直感的に思い、じっとしていました。
そうしている間にも徐々に「すみません」の間隔が短くなってきます。

「すみません。。。すみません。。すみません。すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません」

恐怖に目を瞑ってじっとしていると、その声はパタリと止みました。
ホッとして、一息ついた時、耳元で

「聞こえてるなら来てくれよ」

と男の声がしました。
その後は特に体調等に異変はなく、そのお店で4年間働き、そのお店は潰れました。

まだまだそのコンビニでの心霊現象は多数ありますが、それはまた違う機会に‥