選んだもの
投稿者:ぴ (414)
7月7日の七夕の日に崖の上で、兄と姉が落ちそうになっている夢を見ました。
私はどちらか一人にしか手を差し伸べられませんでした。
だから、体が頑丈でたくましい兄よりも先に、姉を助けようと思いました。
兄なら自力で登ってこられるかもしれないと思ってしまったからでした。
しかし間に合わず、兄は力尽きて崖の下に落ちて行きました。
朝起きた時、直前まで見ていた悪夢が恐ろしかったです。
でも、それはただの夢だからと思うことにしました。
悪夢だったけど、夢は夢だからと気にしないようにしました。
だけどそれから1か月もせずに、兄はバイクの事故で亡くなりました。
しかも同時期に、姉は命に係わる病を患ったけど、運よく完治して元気になったのです。
私はなるべく悪夢を話したくなくて、兄にも姉にもこの夢の話をしなかったです。
だけど、その通りになってしまい、本当に、姉は助かって兄は助かりませんでした。
もしかしたらそれはただの偶然だったかもしれないけど、私にはどうしてもそうとは思えないです。
あの夢で私が兄を助けていたら、兄はバイク事故で死ななかったかもしれないのです。
どちらが大事とかではなく、どちらも大事な兄弟でした。
だからこそ、とても辛いです。
崖から落ちる瞬間に「助けて」と言った兄のあの恐怖の表情が脳裏にこびりついて離れません。
私の選んだもののせいで二人の未来が変わったとするなら、罪悪感でいっぱいです。
もし過去に戻れるなら、二人とも助ける道はなかったのかと今も考えてしまいます。
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