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不思議体験

レーダさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

夢と現実
短編 2022/11/23 01:20 777view

今は成人していますが、幼少期〜中学生まで定期的に見ていた不思議な夢の話です。

その夢はいつも暗い廊下に立つか座っていました、自分の横には障子が何枚もありそこが開くことはありません。私は動くわけでもなく、ただ前を見ていると目の前から猛スピードで恐ろしいと感じるものが自分を通り抜けていきます。なんとも言えない恐怖や気持ち悪さを感じながらも動く事は出来ないので、形容し難い4本足の怪物が笑いながら自分の横を通り抜けていくこともありました。この夢の中で危害を加えられる事はありませんでしたが、ただ怪物や白装束の人、はたまた普通の獣が何度も通っていくのです。

極めつけは最後、笑みを張り付けたしわくちゃで白い髭の生やしたおじいちゃんが、口を機械人形のようにカタカタと動かし笑いながら自分を通り抜けることで目が覚めました。

そんな夢を長年見ていた事で感覚も麻痺していて、起きても「またあの夢か」なんて思っていました。しかし私が中学の頃に母、おばあちゃんでツアーに参加し最後に宿泊するホテルに来た時、恐怖に陥りました。入口に、最後にいつも自分を通り抜けていくおじいちゃんの機械人形がありました。その人形はお風呂に入っており、不気味に動くなんてこともありませんでしたが、顔は夢に出てくる人形そのままでした。そしてご飯を食べる宴会場、そこはいつも夢で私が廊下だと思っていた場所だったのです。

あまりの偶然に怖くなりながらも、こんな変な事を親に言えるわけもなく。その日は泊まりましたが、夢でおじいちゃんの機械人形の顔だけが不気味に暗闇の中、ぽっかり浮かんでいたことだけ覚えています。

あれからこの夢は見ませんし、泊まりに行った場所も覚えてません、しかしはっきりと記憶にある以上、私は何か呼ばれたのかと思ってしまいます。

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