ある夜の金縛り
投稿者:夕焼け1112 (1)
私はよく金縛りにあいます。とはいえ幽霊などを信じているわけではなく疲れが溜まっていると時にタマに金縛りが起きるなぁといった程度の認識でした。
そんなある夜私はいつも通り自宅で就寝していると、金縛りに見舞われました。
またかぁと思いながら寝直したいなぁと思っていましたが、その日の金縛りはいつもとは違いました。
すごく視線を感じるのです。それと同時に明らかに何かがいるという感覚に襲われました。
金縛り中でもちろん声は出ません、わたしもいつもとは違う状態に焦りが出てきます。
必死に体を動かそうとするも動くわけもなく、ただただ何かがいるという恐怖でパニックになりそうでした。
時間経過とともに金縛りも収まり、視線も感じなくなったのですが、その日は怖くて朝まで全身毛布に包まり就寝しました。
数日後、実家の母にこの話をしたところ気になることを言われました。
なんと、私と同じ日に金縛りになったというのです。
しかも母は金縛りにあった時、自身の上に母親が居たというのです。
母とは私にとっての祖母です。
同じ日に金縛りにあっていて、私には視線と何かがいるという感覚しか感じなかったのですが。
もしかするとあれは祖母が何かを訴えかけたかったのかと思いました。
私も母も何となく不安に駆られ、すぐにお墓参りに行ったのを覚えています。
あれから何度も金縛りには会っていますが、この時を超える現象には一度も遭遇していません。
もしかしたら祖母は寂しかったのかと思っていますが、何か伝えたいことがあったのでしょうか。。
ご冥福をお祈りします