三途の川を見た
投稿者:ぴ (414)
私は三途の川を渡りかけたことがあります。
休日に彼氏とバイクでツーリングしたときに、バイクで事故を起こしました。
車との接触事故で、私は跳ね飛ばされてしまったのです。
結構長い間、生死の境にいたのですが、私はそのときに三途の川を見ました。
その川を渡るために、小舟が用意されているのです。
私は自分の順番が回ってくるのをただ静かに待っていました。
丁度前にいた男の人が船に乗って、やっと順番が回ってきたと思いました。
そしたら後ろの女の人になぜか順番を抜かれてしまったのです。
だいぶ待たされたので、ルールを守らない彼女にムッとしました。
その女の人は振り向いて「あなたはまだよ。」と言いました。
ぜんぜん知らない顔なのです。だけどなぜか知っている気がしました。
その人が近づいてきたと思ったら、急に突き飛ばされ「うわっ」と叫んだ瞬間に目が開きました。
目が覚めると、そこは病院でした。
起きて初めて、自分が渡ろうとしていたのは三途の川だったのかもと思いました。もう少しで私は三途の川を渡るところでした。
それがただの夢だったのか現実だったのかは分からないです。
ただもし私の順番を抜かした女の人がいなかったら、あの船で三途の川を渡っていたと思っています。
私が事故で九死に一生を得た日、彼氏が大事にしていたペットの九官鳥がまるで私の代わりのように逝ってしまいました。
すごく愛らしい九官鳥で、私の言うことを繰り返す、お茶目でおしゃべりな子でした。
三途の川で私を助けてくれた見たこともないあの女の人がなんとなくその九官鳥にダブって見えるのです。
真実かどうかは定かではないけれど、私はあの九官鳥が私を助けてくれたんじゃないかと思っています。
今は九死に一生を得たこの人生を大切に生きたいと思います。
九官鳥が。
助かって良かったですね。
三途の川が夢だとしても、その女性が突き飛ばさなければ今貴方はいないでしょう。
愛らしいペットの九官鳥が、身代わりになってくれたのかな。
「あなたはまだよ。」って。
知らない女の人だったのに、なぜか知っているような気がしたということは多分そうですよ。
もらった余生。大切に生きましょう。