南病棟の白い影
投稿者:マスク社長 (1)
私が中学生二年生の時の話です。当時、持病の喘息がひどかった私は地元の中学校に通えず、一日のほとんどを家で過ごしていました。
そんな私を心配した母は、病院で療養しながら勉強ができる学校を愛知県内で見つけ、私は乗り気ではありませんでしたが、その病院に入院することになったのです。
その病院の名前は、中部病院という名前で、私が入院した当時は多くの小児喘息患者やリウマチ、小児糖尿病などあらゆる病をもった子供たちが入院しながら
隣接する養護学校に通っていました。
私が入院した部屋は、同じ小児喘息をもつ子供たちばかりがいる6人部屋でした。年齢が近いこともあり、毎日過ごしていくうちにすぐに私たちは
仲良くなっていきました。病院では規則が厳しく夜の21時に消灯をして就寝することになっていましたが、中学生の私たちは素直に規則に従うはずはなく、消灯してからも談笑したり、ゲームをして夜更かししていました。そんなある時、看護師の見回りがあり、私たちが起きていることがバレてしまいました。看護師→「夜遅くまで起きていたら、向かい側の病棟からお化けが出てくるかもしれないよ」と私たちをビビらせるような一言を言って寝かしつけようとしたのです。そんなことあるわけないよなと、私は向かいの南病棟をみたその時でした。フワッと白いナース服を着た女性らしき影が誰もいないはずの廊下を通り抜け消えていったのです。
私は怖くて思わず、声をあげてしまいました。すると見回りにきたナースや同部屋の友人たちも「今、見えたよね?」といったのです。
なぜ病院なのに、南病棟のナース姿にびっくりしたのかというと、その南病棟は、20年以上も使われていない廃墟と化した病棟だったからです。
その後取り憑かれたなどの影響が出てきたのか続きがあれば知りたい。