お婆さん
投稿者:おっちょこちょん (1)
私が小学生の頃に体験したお話です。特にオチは無く、ただただ不思議な思い出です。
スッキリとしたある夏の日でした。1つ下の友達といつもみたく自転車に乗り近所の神社へ遊びに行こうと家を出る時でした。
家の前の道を杖をついたお婆さんが通りました。そのお婆さんは他の大人よりも、はるかに背が高く地味な色合いの着物の裾から出る腕は華奢というか骨ばっていました。
今思い返すと顔色も白っぽく目がギョロっとしていました。
そんな異様な雰囲気を出すお婆さんに子供ながらに違和感を覚えていました。
そして友達も同じことを思っていたのか、二人でお婆さんの姿が見えなくなるまで見ていましたが、遊びの方に頭がいっぱいなのですぐ神社へ向かいました。
子供の足でも徒歩3分もかからない距離です。
自転車で神社に着いたのですが、やっぱり神社より遊具が多い少し離れた公園へ行く事にしました。
神社から公園までの間には中学校があります。
その学校の壁沿いを走っていると先ほど見送ったはずの着物のお婆さんが杖をついて前からやってきました。
先ほど見送った場所とは反対の方向です。
いくら子供でもこちらは自転車です。杖をついたお婆さんよりは早い上に時間でも見送った時から5分も経っていませんでした。
子供ながらもさすがに有り得ないと思ったのですが、怖いというよりはとにかく不思議でした。
友達と目配せしながら、そのお婆さんの横を通り過ぎましたが、やはり先ほどのお婆さんに間違いありません。
その時の二人は何故かお婆さんは双子なんだという結論に至りました。
その日から一度もそのお婆さんを見ることはありません。
大人になった今でも、ふと思い出しますがとっても不思議な思い出です。
八尺様、老後バージョン…
八尺様やったんですね(*_*)そう言われると怖いです。魅入られずに良かったです。