コピー機の怖い話
投稿者:MildSeven (3)
コピー機の怖い話
私は総合病院の事務職として勤務しています。
入職して数ヶ月経ったころ、上司から大量のコピー頼まれました。
事務所にはコピー機が1台しかなく、いつも混み合うため通常業務が終了してからコピーをすることにしました。
午後6時を過ぎると誰もいなくなったので事務所でコピーを始めました。
午後9時ころ、最後の原稿の束をソートに乗せたところで、喉が渇いたので自動販売機へ缶コーヒーを買いにいきました。
しばらくして、事務所に戻るとコピー機の印刷は止まっていました。
私は、コピーが終了したのだろうと思い、出力された紙を手にとると、いちばん上に
薄黒くなった紙が印刷されていました。
不思議に思い、二枚目、三枚目と確認すると赤い点々が無数についた紙が印刷されていました。
私はカラー印刷をした覚えがなく、不思議に思いコピーのフタを上げると、ガラス面に血を流した女の顔が映っていました。
私はびっくりして、コピー機をそのままにして走って帰りました。
病院という性質上、幽霊の噂を聞いたことはありましたが、実際に体験したのは初めてでした。
家に帰ってから、冷静になって考えましたが、結局「何かの見間違いだ」という結論になり落ち着きを取り戻しました。
しかし、上司から言われたことをほったらかしにして帰ったことが気になり、
明日は早めに出勤して続きをすることに決めて眠りに着きました。
翌朝はいつもより2時間早く出勤しました。
「何かの見間違いだ」と思いながらコピー機のもとへ行きました。
フタが上がったままで、昨日のままの状態でした。
ガラス面を恐る恐る見ましたが、何もありませんでした。
私はほっとして、出力された紙を手に取って紙をめくると、そこには昨日の血を流した女の顔が写っていました。
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