キャンプの翌日に
投稿者:ゼン (4)
自分が小学生3年生の秋に体験した出来事です。
その年の秋は土日と祝日が続き、ちょっとした連休になったので、自分と自分の両親、同級生で親友だったSの4人で1泊のキャンプに出かけました。
当時は今ほどのアウトドアブームではないため、連れて行ってもらった山の中のキャンプ場は自分達以外に利用者が誰もおらず、少し寂しい感じでしたがそこは遊びたい盛りの小学生。
隣接する河原で遊び周り、夜のBBQをしっかり堪能しました。寝る間際に普段は勝気なSがホームシックになって帰りたいとグズったのを両親となだめつつ、キャンプは翌日の午前中には何事もなく終了し帰宅しました。
問題はキャンプから帰った翌日の早朝でした。
まだ夜も明けきってない薄暗い早朝に家の電話が鳴りました。当時家の電話はまだナンバーディスプレイの搭載されていないタイプで、誰からの電話かわかりません。
両親はキャンプの翌日で疲れもあり熟睡して起きる気配がありません。自分もかなり寝ぼけていましたが電話があまりにしつこく鳴るので「もしもし」と受話器を取りました。
「あ!〇〇(自分の名前)おはよー!」
電話口から聞こえたのは自分と同じぐらいの年代の活発な感じの女の子の声でした。しかし声からは誰かわからず、同級生にも家に電話をかけてくるような女の子に全く心当たりがありません。
寝起きもあって自分が何も言えないでいると
「昨日のキャンプ楽しかったねー!あ、夜のBBQのエビ美味しかったよ!そういえばSのやつ、普段生意気なくせして夜にホームシックになって、あれはマジでウケたよね!」
と、一方的に前日のキャンプの出来事を事細かに話してきます。
自分も寝ぼけていた頭が覚醒するにつれ、だんだん怖くなってきました。
あの場には自分と両親、Sの4人しかいなかったはず。どうしてそんなこと知っているのか。
「えと、君誰?どうしてそんなこと知ってるの?」
「え?私だよ。わからないの?」
「ごめん、寝起きで頭回ってないんだ」
素直に謝って誰か聞いてみました。するとやや沈黙の後
「ずっと一緒にいたのに」
とポツリと言うと電話は切れてしまいました。
自分は怖くなりましたが、すぐにSかSから話しをきいた誰かのイタズラだと思い、すぐにSに電話をかけてみました。しかしSも昨日の今日のことでSの親以外に誰にもキャンプの話しはしてないし、またSがホームシックになったことは親にも恥ずかしくて話してないとのことでした。
続けて両親が起きたあとに同じく聞いてみましたが、やはり両親もキャンプのことはまだ誰にも話してないとのこと。
結局イタズラ電話ということになりましたが、あの電話の主は誰だったのか。
なぜ自分と両親とSしか知らないキャンプのことを知っていたのか。
そして最後のあの一言。今でも忘れられません。
ポジティブに考えよう。
背後霊。
あえて話に乗ってみるのも一興。「そういえばお前BBQで肉ばっか食べ過ぎだよ。野菜も食べないと野菜も・・。」とかね。
哇哇,好恐怖
好恐怖
女の子かわいそう…
女の子には優しくしてあげないと…
今も一緒なのでセーフ