母の首をしめていたのは…
投稿者:イーブ (28)
あれは確か、私がまだ幼稚園児だったと思います。
母の姉がスナックを経営しておりまして、そのスナックの手伝いをお願いされ、土日に家族でその姉の家にお泊まりした時の出来事です。
夜中に何故か突然目が覚めたのですが、ふと人の気配を感じてそちらに目を向けると、黒い人影がありました。電気の消えた真っ暗な部屋で、その人影も真っ黒なのに、何故か男の人だと直感でわかりました。
誰かが起きたのかと思ったのですが、周りを見渡すと全員寝ているんです。
じゃぁ、この人影は誰?泥棒?それとも幽霊?と、思えば思うほど怖くなり、息を殺してその人影を見ていると、その人影は母親の上に移動して首をしめるような姿勢を取ったのです。その瞬間、母の苦しそうな声が聞えてきました。
これは、幽霊にしてもそうじゃないにしても、母が殺されてしまう!と、そう思った私は、隣で寝ている父を起こそうとしたのですが、その途端に私も金縛りにあってしまい、身動きが取れない状態になってしまいました。ですが、母が苦しそうな声を出しているし、殺されてしまうかも知れないので必死に少し手が触れていたので爪で父の手をひっかいて起こしました。
父が目を覚ましたのと同じ頃に、母の姉や旦那さんも異変に気付き、起きて電気をつけました。すると、私も金縛りがとけたのですが、母も同時に起き上がり、金縛りにあって首を絞められていたと言ったのです。
私が見た人影は、泥棒ではなく、母の首を絞めていた幽霊だったようです。
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