死んだ祖父からの伝言
投稿者:HANAHANA (35)
短編
2022/01/06
12:58
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母方の祖父は、私がまだ小学生の頃に病気で亡くなっています。自分の内孫以外には厳しい祖父で無口な頑固者というイメージしかなく良い思い出は全くないおじいちゃんです。
そんな祖父が、私の夢に出てくるようになったのは20年前くらいです。
夢に出てくる場所は、いつも祖父の家です。「お母さんに言ってくれ」と私に頼むのですが初めは抽象的過ぎて意味が分からず、見た夢の話を母にしました。
そのまま母は、実家に電話すると祖母がお墓に行ってみたらお墓の骨壺を入れる場所に水が入っており先祖代々の骨壺の骨が散乱していたとの話でした。
祖母からは「また何か言われたら教えてくれ」と言われました。
しかし、その祖母も亡くなると叔父家族は全く信じてくれなくなったのです。
祖父が再び夢に出てきた時は「この土地をいじってはいけない」と言うので、そんなところをいじったりしないだろうと思って母に言うと物置を置くために土地を削ったとのこと。
その後、すぐに叔父が首の調子が悪いと言い入院してしまいました。
その後も、何度か祖父に「言ってくれ」と忠告をされましたが、私の言葉は誰も信じなくなってしまったので無理だと伝えて以降、夢に出てくることはなくなりました。
何故、私に伝言役を頼んできたのか全く理解できない不思議な話でした。
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