真夜中のシャワー
投稿者:TSY (2)
俺は、昼夜逆転の不規則な生活だ。一人暮らしで彼女はおらず友達も少ない。
仕事が空いたときは、ゲームをしたり配信を見ている。インドア派であるため、外出には消極的だ。週2程度の買い物がいいところだ。
しかし、俺は極度の潔癖症。引きこもりではあるが、風呂は欠かしたくないと思っている。
そんな生活だから風呂に入るのはだいたい深夜頃が習慣になっている。時間でいうと0時過ぎてから。
別に何の恥じらいもなく呑気にシャワーを浴びて浴槽に浸かるのが当たり前だった。
あんなことを体験するまでは…
俺はいつものように風呂を済ませ、夜食を食った後歯を磨き布団に入る。
すると、風呂場の方からシャワーの音が響き渡る。俺以外誰もいるはずがなく、気のせいだろうと思って眠りについた。
目を覚ました俺は、トイレを済ませて気がかりだった風呂場を確認した。
もちろん誰もいないのだが、周辺をよく見渡すと…
大量の女性らしき黒色の髪の毛が地面に散乱していた。
それを見た俺は大声で叫び腰を抜かした。急いでその場から脱出しようとするも、扉が開かない。叩いても蹴っても開く気配がない。閉じ込められてしまったようだ。
「助けてーー!!」
そう叫ぶも誰にも伝わるはずもない。どうしていいかわからず、もう一度風呂場に目をやると…
長髪の女性らしき物体がニヤリと俺を見つめていた。
「ぎゃあああああああああ!!」
恐怖のあまり意識が飛んでその場で気絶した。
しばらくして、ふと目をさますと布団の中にいた。時計を見ると昼の12時をまわっていた。
恐る恐る布団から出て、風呂場をのぞくとさっきまでとは違って、特に異変はなかった。あれは一体なんだったのか。
風呂はまともな時間に入ろう。そして、この乱れた生活も直そう。
これを契機に人並みの生活習慣を心がけるようになり、あの不気味な現象も見ることはなかった。
午前3時、俺はぐっすり熟睡している。
一方風呂場では、シャワーから湯がでていた……。
こわ…