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心霊

ホルモンさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

開かないトイレと高熱と…
短編 2021/12/03 07:35 841view

高校を卒業し社会人となり、一人暮らしをしていたときのお話です。

私が当時住んでいたアパートは、家賃の安さだけで選んだボロめのアパートでした。
今思えばセキュリティ何てものは無く、周りに家も少ないアパートに女の一人暮らしは危なかったなと思います。

ある日、仕事を終え22時過ぎくらいに家に帰り1つ目の異変に気が付きます。
電気がつけっぱなしだったのです。
私はわりと几帳面な性格で、電気の消し忘れなどはしないタイプだと自負していました。

不審に思いながらも、仕事が忙しかった時期だったので、疲れていたのかなと思うことにしました。
夕食を食べテレビをみていると、急に寒気がしだしました。
高熱があるような感覚で視界がボヤけます。

一人暮らしをして初めての体調不良でしたが、あとは寝るだけ…とトイレに向かいました。

するとトイレに鍵がかかっていたのです!
開かないトイレと、高熱、つけっぱなしだった電気…と一気にパニックになり震えが止まりません。
熱もなく普通に頭が働いている状態なら絶対開けようとは思いませんでしたが、そのときは『早くあけなきゃ!』という頭でいっぱいでした。
トイレの鍵は外側から十円玉などで回せば開くタイプだったので、財布から十円玉を取り出し、トイレの鍵を回し開けました。

…中には誰もいませんでした。

ドキドキしながらも、トイレに入り用を足してトイレから出ると…

トイレを出てすぐの天井からたれ下がる髪の長い女の姿が。

そこからはどうしたのかよく覚えていませんが、目が覚めると熱は下がっており、もちろん天井から垂れ下がる女の姿もありませんでした。

あの日の出来事は十数年たった今でも思い出すとゾワっとする出来事です。

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