冬の日の九死に一生
投稿者:メイシ (1)
自分は不思議なものが見えたり、聞こえたりはありません。ただ、日頃普通に過ごしていても、嫌な予感や胸騒ぎを感じる時があります。バイトの面接に向かう途中、天然石のブレスレットが壊れ、本能的にぞっとした感じがして不思議に思っていると、高圧的な面接官に当たり結局無駄足になったという過去があります。それもごく一部で、他にも胸騒ぎが的中するという経験は何度もしています。
これまでの経験を考えて、そんな場合は無理に物事を起こさない等対策をしますが、たまに、自分が全く気付かぬうちに危機を回避できた場合があります。今回は、そんな事例のお話です。
3年ほど前の冬、自分は久々にロシア料理屋で食事とお酒を楽しもうとしていました。当時はシフト制の仕事をしており、退勤後に飲みに行き翌日は休みとなるよう数日前から予定を入れていました。
しかし、結局店には行けませんでした。2~3日前から冬用ブーツがおかしな壊れ方をしたので、急遽買い替える時間に充てたのです。
それも、靴底に穴が開いて浸水したり剥がれたり、部品が飛び出して足に当たる等の壊れ方ではなく、普通に履いていたら、靴下の決まって一か所に穴が開くようになったのです。
最初は靴下の寿命だと考えていましたが、別のものに履き替えてブーツを着用しても、帰宅したらやはり穴が開いているのです。
自分の地域の冬は厳しいので、ブーツもある程度消耗しやすいかも知れません。
それでも、こんなおかしな現象は初めてで、当時の同僚に話して笑い飛ばしていた位です。
靴下の方を買い替えると費用も手間もかかりますし、ブーツを新調する事になりました。
じっくり考えて選びたい性分なので、ロシア料理屋は後日にして、職場近くのショッピングモールで吟味した結果、無事に新しいブーツを手に入れ、靴下の穴開き現象も収まりました。帰宅したのは夜9時過ぎだと覚えていますが、スマホのニュースを見て、絶句しました。あの靴下の穴開きはまさか、と思わずにいられなかったのです。
その日は2018年12月16日――札幌のある不動産会社が、地下鉄の駅前で爆発事故を起こしたのです。その地下鉄の駅こそ、ロシア料理の店の最寄りでした。
予定通り店に行っていたら、事故の時間帯、確実にあの駅を利用していたでしょう。
あの爆発規模の割に人的被害が少なかったやつか
北海道で冬場ブーツ壊れたら死活問題なんじゃないかな?
予備二足ぐらい用意しときましょう!