幼少期の記憶 消えた妹
投稿者:スカーレット (2)
短編
2021/10/25
21:34
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『ていうか、妹がいるなんて知らなかったよ。話してみたかったなぁ』と一緒にいた友人が訪ねる。
すると、目を丸くするA子。
『え、私、妹なんていないけど…』
何を言ってるんだと訝しげにするA子に、今度は私たちが言葉をなくした。
だって、見たのだ。
彼女の腰のあたりにしがみつく、赤い服を着た女の子を。
二人で見たのだから、見間違いではないはずだ。
あの子は一体なんだったのだろうか。
あれから学校を卒業して、地元を離れて、何年も経った今でも、あの赤い服が脳裏に焼き付いて離れない。
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