あの時、手をとっていたら。。。。
投稿者:馬単 (4)
今から、2,3年前の話です。実際に今でも不思議な感覚を忘れられません。
ダブルワークでの慣れない仕事で体が完全にまいっていた私は、珍しく熱を出し起き上がることができない状態でした。
何も食べられず、夜まで一気に眠りに落ちていたようでした。
その時に耳元で誰かが私を呼ぶ声が聞こえてきて、目を開けました。
寝室の時計を見ると、午前2時位であーあ随分寝てしまったと思いながらも又声が上の方から聞こえたようで、天井を見上げると私が若い頃に亡くなってしまった父と大好きだった祖母が手をつないで浮いているように見えたのです。
思わず驚いて起き上がろうとしましたが、体が動きませんでした。
今まで頑張ってきたのは知っているけど、これからも更にお前が苦労することが分かっているから迎えに来たよ、もういいだろう、手を掴みなさいとハッキリ聞こえました。
もちろん、体が動かないし、意識も朦朧としているようで手が届かないよと言ったら、段々と天井からクルクル回りながら父と祖母が降りてくるのが分かりました。
朦朧としながらも、まだしんどいことが続くかもしれないのかと思うと思わず手を掴みそうになりましたが、そうだ、今日寝てしまったからあの仕事が片付いていないと何故か自分の本業の仕事を思い出し、仕事で一つやり残したことがあるからそれが終わってからにすると言った記憶があります。
そうしたら、おまえはやっぱりおまえらしいと言う言葉とともに又天井の方に上がっていき、姿が小さくなっていきました。
お父さん、おばあちゃんと呼んでみても段々と姿が見えなくなり、最後は叫び声をあげた瞬間にベットから落ちて完全に目が覚めてしまいました。
夢だったのかと思いましたが、父が大好きだったタバコのハイライトの臭いが寝室に漂い、夢じゃない、父が呼びに来たのだと確信しました。
それからコロナで本当に自分の仕事はしんどくなっていきましたが、あの時手を掴んでいたら今の私は存在していないかもしれないと思うと、一から又やり直そう、おまえらしいと言ってくれた言葉を大切にしようとあの時の不思議な体験が今の私を支えています。
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