地元の火葬場での不思議で少し怖い体験
投稿者:ネミエム (1)
これは地元の火葬場でのお話です。
その火葬場は山の中を車で20分ほど登って行ったところにあり、今でも使われています。
火葬場の近くの道では、車を運転しているといきなりエンジンが止まったり、人影を見たりと怪奇現象が起こる地元では有名なところでした。
20年ほど前までは隣町に行くためには、その火葬場の近くの道を通らなければなりませんでしたが、今ではトンネルができたことによってその道を使う人はほとんどいなくなりました。
そんな火葬場でのお話です。
私がその火葬場に初めて行ったのは祖母の遺体を火葬そする時でした。
火葬場は森の中にあるということもあり薄暗く、少し不気味な感じがしました。
私は祖母の火葬中、少し気分転換をしたいと考え火葬場の周りを歩くことにしました。
少し歩いて火葬場の裏あたりに来た時、ふと、建物の角を曲がる人影のようなものが目に入りました。
そのとき私は、誰かが歩いているのだろうと軽く思っただけで、特に気にすることはありませんでした。
しかし、和足がその角を曲がった時には人はおらず、そこには小さな倉庫ぐらいの建物が立っていました。
私は、なんの建物だろうと思い近づいていきました。
その建物はかなり不気味でしたが好奇心が勝り近づいていきました。
近づいていくとその気味の悪さに気分が悪くなっていき、その場を立ち去りたいとも考え始めました。
しかし、なんの建物かということだけを確認したかったので建物のドアのところまで近づきました。
すると、そのドアのところには無縁遺骨安置所と書かれていました。
それを見た私は驚き、その建物が気味の悪かったということに納得し、手を合わせた後、すぐにその場を立ち去りました。
その後は、気分が悪かったのも治り何事もありませんでした。
しかし、人影については何もわからず、今でもあの人影はなんだったのかと不思議に思います。
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