噴水のある広場にいた赤い服を着た女
投稿者:meattrain (1)
この話は実際に私が体験した話。
幼い頃、私には周りの人には見えないものが見えていた。
所謂、霊感体質であった。
私的には普通に人と話しているのに、周りの人が見ると独り言を話してるように見えていて不気味がられていた。
だから、いつも私は友達と居る時はなるべく、友達以外の人と喋らない様にしていた。
一人で買い物に行く時は、周りに気を遣う必要がなかったので楽しかった。
この日も一人で買い物をしていたら、噴水のある広場があり、よく見ると一人の赤い服の女の人が立っているのが見えた。
私は何故か不気味な感じがして、あまり見ないほうがいいのかもしれないと思い、その赤い服の女を見ない様にしていた。
そしてまた買い物の続きをしていた。その頃にはさっき見た女の人の事等忘れ、一人の時間を楽しんでいた。
外も暗くなりもうそろそろ家に帰ろうと思い、駅に向かって歩いている途中、交差点で信号が変わるのを待っていた時、ふと交差点の向こう側に先程の赤い服の女がいた。
私は、「嫌だなぁ」と思いながら、目を合わせない様に歩いていた。
段々とその距離が近づいてきて、すれ違った時に赤い服の女の視線を感じた。
私は見てはいけないと自分に言い聞かせて早く行こうと早歩きをした。その時、急に私の目の前に赤い服の女が覗き込んできて、
「見えてるんだろ」と、言ってきた。
私は突然の事にビックリして走って駅に向かった。
恐る恐る後ろを振り向くと、その女は居なかった。
私は怖くてたまらなかった。
後から聞いた話だが、昔その付近で火事があり、その時、赤い服の女性が火だるまになりながら「助けて」と叫んでいたが火の勢いが酷く、とても助けられる状況ではなかった、との事だった。
最後の言葉は、「なぜ助けてくれないの」との事であった。
現在でもその場所には、苦しみながら死んでいった女の霊が彷徨っているのかもしれない。
赤い服って幽霊なのかな?
ホワイティ梅田