霊道のある部屋
投稿者:桜空 (2)
短編
2021/08/19
15:14
814view
まだ、私が実家に住んでいた頃の話です。
私の部屋は2階にあり、西側に窓、北側は壁になってました。
当時、仕事で夜遅くなってばかりで帰宅後は疲れ果てて爆睡する毎日でした。
ある日、たまたまゆっくりと家にいた夜のこと。
午前0時を過ぎた頃、パキッポキッと言う音が幾度となくしました。
気のせいだろうとベットに入り、電気を消したら窓の方から北側の壁に向かって白いきりのようなものがフワフワといくつも連なって動いて壁の中に吸い込まれていきました。
なんだろうと思って調べたら「霊道(霊が通る道)」との事。悪さしないからいいか~なんて思いながら寝てました。
朝方、なんか苦しいなぁ~と思ったら首を締められてましたが、その顔は呪怨の伽椰子ちゃんのような顔でした。
その顔の霊は私の顔が探している人と違うのに気づいたら、そのまま上に上がり、白い霧の塊になって消えていきました。
その後も毎日、霊道を通り、霊は壁に吸い込まれて消えていきましたが、何もされる事は無くなりました。
今は家も建て替えてその霊道も無くなったそうです。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 5票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。