母親に静ちゃんに電話してもらった。
事情を説明するのは母親の方が伝わりやすい。
しばらく近況を伝えあい、母が本題に入った。
「実はこないだね…」
彼女は叔母の声は聞こえないから、あとで教えてもらえばいいだろうとテレビのリモコンをいじっていたが、母親の相槌の様子から収穫がなかったのがわかった。
現実はなかなか都合のいい結果にはならないと、彼女は子供心に悟った。
~ ~ ~ ~
この話を一通り聞き終えた時、ちょっと間を置いてから彼女が言った。
「でもね、本当に私が怖いのはこのあとなの…」
「ええっ!」今までのは序章?…そう思った。
「この話をお母さんとすることって全然なかったのね。後になって考えるとそれも不思議なんだけど、もしかしたら私は無意識にその話題を避けてたのかもしれない。
そうなるとお母さんも察して、わざわざぶり返すようなことは言わないだろうし…
それでね、何年か経って夕食を食べながらテレビのニュースを眺めてたら、水死体が上がったニュースになって、そこで久しぶりにあの時の話をお母さんに振ったのね…
そしたら、お母さんその話を全く覚えてなかったの…」
前のページ
3/3
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 1票
























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。