それから時は流れ、私も大人になり結婚し子供をもうけました。
赤土だった道路は綺麗に整備され、虫取りをした森は住宅街へと変貌しました。あの廃墟も更地になっていました。
私は大学と同時に地元を離れ、何年か越しに家族で夏休み帰省しました。
長男と次男は家でじっとできないタイプで、静止もきかず早々に遊びに出ていきました。
まぁ車通りも疎らだし、大丈夫だろう。
くらいの感覚です。
夕方17時頃に2人は真っ黒になって帰ってきました。
「どこで遊んできたの?」
妻が聞きました。
「ここら辺の子と公園で遊んだ!」
無邪気に笑いました。
「その子のお母さんが、お父さんによろしくって!」
「これもらったよ!」
息子達に笑顔で渡されたのは、1輪のラベンダーでした。
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