私は、
「は?」
本気で意味が分からなかった。
店員は続けた。
「去年までは来ていたね。最近というか、随分前あたりから来なくなったね」
私は言い返した。
「いやいや! 私、いつもそのお婆さんと話していましたよ!」
店員は困った表情をして、
「……なんか君、大丈夫?」
と言った。
おかしいのは、私なのか?
だって、いた。
何度も話した。
電話番号も交換した。
私はどうしても、そのお婆さんが生きていることを証明したかった。
少なくとも、私の記憶が正しいと証明したかった。
だから私は、そのお婆さんが教えてくれた家に行った。
そこには、古びた家がぽつんと建っていた。
周りには草がぼうぼうに生えていて、とてもひどい有様だった。
ぼろぼろの家だった。
それでも、その時の私は妙に気が大きくなっていた。
私は家の前まで行き、ドアを叩いた。
ドンドン!
「お婆さん! いませんか!」
返事はなかった。
それでも私は、小一時間ほど家の前で待った。
誰も帰ってこない。
誰も出てこない。
しびれを切らした私は、ドアを開けた。
ガラガラ……
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