少し間があって、救急車が通る。
救急車は関係ない。
毎回通るだけ。
ほら。
鳴った。
犬。
一回。
二回。
三回。
もう少し待って。
救急車が来るから。
……
ね。
最初の頃は、これでみんな驚いた。
君も驚いてる。
昨日も同じ顔してた。
でも別に大したことじゃない。
未来が分かるわけじゃない。
覚えてるだけだから。
今日のことだけ。
明日のことは知らない。
明日が来たことがないから。
一応、いろいろ試した。
遠くにも行った。
電車にも乗った。
一日中寝てたこともある。
誰とも会わなかったこともある。
逆に、できるだけたくさんの人に話したこともある。
全部同じだった。
朝になる。
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