一言で言えばとても不気味な絵である。
人物はクレヨンで殴り書きしたような…絵の具をぐちゃっと塗りたくってあったりな感じで、内容は一旦置いといたとしても、子供が書いた?と思わせるようなタッチである。
ただ燃え盛る火や首吊りの縄を掛けている木などが、何故か生々しく綺麗に描かれており、とても美しい色合いとタッチで綺麗に描かれている。
本当に1人の作家が描いた絵なのか?と思わせる程の
人物と風景のバランスに違和感を覚える絵であった
私はその絵に近付いて見ることにした。
近付いてみると、この部屋の異様な匂いの原因が分かった。
この絵からとても強烈な焦げ臭さと、錆びた鉄のような匂い…血の匂いと言っていいだろう
そんな強烈な匂いが嗅ぎたくなくても
鼻を劈く(つんざく)ように鼻腔に抜け、強制的に上咽頭に入ってきて
体験した事の無い吐き気を催した。
私は絵画の目の前で余りの吐き気に動けないでいると
絵画の真上にある裸電球がチカチカし出す
そして絵の後方から物凄い煙が出てきて
私を包む
私は煙を吸わないように息を止めて目を閉じる
だが息を止めるのにも限度がある
私は呼吸をしようとした瞬間に不思議な錯覚に陥る
とても顔が熱いのだ
熱いと言っても顔の表面的な所が熱いだけ
分かりやすく例えるならキャンプファイヤーをしている時に似ていたかなと思う。
とにかく熱風がきていると言う感じに驚き
目を開けてみると、目の前で家が燃えていた
私は目の前の光景にビックリする。
私はさっきまで…室内にいたはずなのに
え、なんで?と言う感想しか出てこないまま
私は燃え上がる火に対して無力であった
消防車を呼ぼうにもスマホが無い。誰かに助けを求めようとしても野次馬が1人も居ない
私は叫んだ
火事です!誰か!火事です!とただただ静寂に響き渡るのは私の声と
木が燃え、弾けた時に鳴るバチッ!と言う音が響くだけであった。
静寂を掻き消していく自分の声が徐々に小さくなる。それ程に辺りは静かで不気味であった。























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