私、人に呪われたことがあるんです。
私は中学生の頃、嫌がらせを受けていました。
同じクラスのユウカちゃんという女の子に色んなものを隠されたり、悪口を言われたり。
まぁそんな程度ですが。
今思えば言い返せばよかったのですが、当時の私は気が弱くて反抗なんてできなかったんです。
その様子が、また腹立たしかったんでしょうね。
いつもいつもしょぼくれて帰宅しては母親に泣きつく。そんな毎日。
そんな私を母親はいつも優しく抱きしめて、優しい言葉をかけてくれていました。
母がいなければ私はどうにかなっていたかもしれません。
母に元気を貰い、翌日になるとケロっとした顔で登校する私を見て、ユウカちゃんは心底嫌そうな顔をしていました。
一時期から、私はよく怪我をするようになりました。
自転車に乗っていると急にコケたり、家の包丁で指を切ったり。そんな小さな怪我が異常なほど頻発するようになったんです。
まぁ特に気にしていなかったんです、あの日までは。
その日、私はいつものように下校しようと階段に向かいました。
1歩目を踏み出そうとしたその時、誰かに押されるような感覚があり、そのまま下まで転げ落ちてしまいました。
怪我はほとんど無かったのが幸いです。
「いったいなぁ…」
と言いながら通学カバンを拾おうとしたその時、カバンの普段使っていないポケットから何かが出ていることに気がつきました。
引っ張り出してみると、それは四肢をもがれた気味の悪い人形。
驚いて人形を放り投げる私。
そしてすぐ思い浮かびました。
そういえば、ユウカちゃんのグループが”人を呪う方法”というオカルト話をしていたことを。
恐らく、私で試そうとしたんでしょうね。
本当に呆れます。
しかし、私は知っています。
このような呪いの儀式は、本人に見つかるとあまり良くないということを。
私はその人形をハサミで切り刻み、心の底からユウカちゃんへの憎しみをぶつけながら燃やしてしまいました。いわゆる、呪い返しってやつですかね。
これが私が受けた呪いです。
え?呪い返しですか?
ああ、ユウカちゃんはその後も特に何もなかったようですよ。中学を卒業するまで元気に嫌がらせを続けてきましたから。
























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。