でも、家族のこととか、昔の話とかは覚えてたからさ。
帰りの車の中では、いつも爺ちゃんの若い時の話とかを話してもらってたな。
その時も、爺ちゃんの話聞いてたんだけどね。
ふと、「鍾乳洞の黒い生き物」の話をしてみたんだ。
「当時の小学生ってのは肝が据わってたんやなぁ。やっぱり大ウナギかなんか住んじょったんかなぁ?」
そしたら爺ちゃんが、ゆっくり話しはじめてさ。
「わしの小せぇころ、ゴマ〇ラ山ン中で遊びよったら大きな鍾乳洞を見つけてなぁ」
俺はちょっと驚いた。
ゴマ〇ラ山ってのは、その石灰が採れる山の名前なんだけど、町の人たちが知る前に爺ちゃん達はもう鍾乳洞のこと見つけてたんだと思ってさ。
「暑ぃ夏でん、えらいヒンヤリとしちょってなぁ」
「その中ん水に、わしの担任の若ぇ先生が浮かんじょったんよ」
俺は、いきなり冷や水をぶっかけられたみたいな気持ちになった。
その話をもっと詳しく聞きたかったんだけど、なにせ爺ちゃんの話は要領を得ないからさ。
んで、モヤモヤしたまま爺ちゃんと家に帰ったんだけど。
母ちゃんの同級生の男の子達が見たっていう’黒い何か’
デカいウナギ…だったのかなぁ。
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