中から顔が出る。
目がない。
目のあるはずの場所が、真っ黒な穴になっている。
でも、確実にこっちを見ている。
にやりと口が裂けた。
「次は、君の番」
—
気づいたら朝だった。
押し入れは普通。
板も割れていない。
全部、夢だったのか。
安心して会社へ向かった。
夜、帰宅する。
部屋に入った瞬間、違和感。
押し入れの襖が、**少しだけ開いている。**
俺は朝、確実に閉めた。
ゆっくり近づく。
中をのぞく。
布団の上に、見覚えのないものがあった。
—
**細くて白い、長い爪。五本。**
きれいに並べられている。
その奥の板には、内側から引っかいた無数の跡。
そして、こう書いてある。
—
**「まだいるよ」**
—
……今、あなたの後ろで、
何か音、しなかった?
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