男は、AIを信用しなかった。
求人、医療、金融、行政。
何でもかんでも自動判断に任せる社会で、
彼だけはそれを避け続けた。
履歴書は手書き。
病院は人間の医者。
窓口は必ず対面。
「統計で人間は測れない」
それが口癖だった。
彼は「AI不使用」を掲げる
小さな企業に応募した。
面接官も人間だったし、
雑談も問題なく進んだ。
数日後、不採用通知が届く。
理由は書かれていない。
ただ定型文だけだった。
納得できず、
彼は企業に直接問い合わせた。
「AIで落としたんですか?」
担当者は少し間を置いて答えた。
「最終判断は人事です。
ただ、参考資料は使っています」
「どんな?」
「行動予測モデルです。
入社後の適応率とか」
彼は鼻で笑った。
「それ、AIですよね」
担当者は否定しなかった。
それからも、
彼は何社も落ちた。
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