谷内が飲み会で遅くなる夜、
夏美は俺のところに来ていた。
不安も、寂しさも、
全部俺が埋めていた。
触れれば落ち着き、
抱けば泣き止み、
求めれば満たされた。
夏美が落ち着いたのは当然だ。
俺が支えていたんだから。
谷内が救われたのも当然だ。
自分で解決できたと思ってるんだから。
俺は、2人のために必要なことをしてあげられた。
誰も傷つけないように。
誰も壊れないように。
谷内は笑顔を取り戻せた。
夏美は満たされた。
そして俺も、
幸せを感じている。
裏切り?むしろ逆だ。
だって、谷内はあのとき本当に苦しそうだったし、
夏美も限界だっただろ。
夏美も谷内も、誰かの支えが必要だった。
美しく整った心を保てるように。
はじめから俺にしかできない形で。
俺は、夏美を谷内より大事に扱ってやった。
のぞむ結果に導くのはいつだって俺の役目だ。
もう誰も不安にならなくていい。
のちに振り返れば3人にとって一番幸せな形だ。
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