A子は、それを励ましの言葉だと思って、泣いてお礼を言ったらしいです。
数日後、実家のポストに手紙が届きました。差出人はBさん。
『駅前に銀杏があるって言ってたから、そこから周辺の家を一軒ずつ見て回った。表札を見つけた時、運命だと思ったよ』
A子は、そのまま入院しました。
今は精神病棟の個室にいます。
自分を傷つけないように、拘束具をつけられて。
でも、夜勤の看護師さんが教えてくれました。
「縛られてるはずなのに、朝になると服がはだけてて、全身に……真っ赤な手形が浮いてるんです」
Bさんには、たぶん悪意はありません。
本気で「守ってる」つもりなんだと思います。
でも、A子の居場所は、もうどこにも残っていない。
彼女は今も、あの人に「見守られたまま」なんです。
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