8月、お盆休み前。
久しぶりに4人のグループチャットが動いた。
シュウヤ「おい、帰ってくるやついる?」
俺「帰る」
タイジ「俺も」
リョウヘイ「じゃあ集まるか」
そんな軽いやり取りで、自然と“いつものメンバー”が揃うことになった。
俺たちは小学生の頃から仲の良い4人組だ。
俺とタイジは大学生で地元から離れている。
シュウヤとリョウヘイは地元で働いているが、4人で集まるのは久しぶりだ。
地元の駅前でタイジと合流した。
タイジはいつも通りの笑顔で「おう」と手を上げた。
そこにリョウヘイの車が来る。シュウヤも既に乗っていて、4人になると、車内は一瞬で昔の空気に戻った。
リョウヘイは相変わらず酒が飲めないので、運転手役を買って出てくれる。
4人で1台の車に乗るのは、もうお決まりの光景だった。
くだらない話で笑いながら居酒屋へ向かい、店でも近況報告や昔話でひとしきり盛り上がった。
ふとテーブルの上のタイジのスマホ画面を見ると、細かいヒビで白く濁っていた。
(あれ、几帳面なタイジが珍しいな)
そう思ったが、わざわざ言うほどのことでもない。
「久々に心霊スポット行く?」
シュウヤが言った。
「お、いいじゃん」
「山奥の神社、まだあるよな」
「昔、防空壕だったって噂のとこだろ?」
悪ノリのまま、車は山道へ向かった。
神社に着くと、空気が妙に湿っていた。
鳥居の奥には、封鎖された洞窟が見える。
あれが防空壕の名残だ。
「なんか…寒くね?」
タイジが腕をさすった。
俺たちはTシャツでちょうどいい気温だった。
タイジは、ひとりだけ季節が違うみたいに寒がっている。
「気のせいだろ。ほら、行くぞ」

























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