その日はたまたま帰るのが遅くなって空の色はすでに真っ暗になっていた。
(この時期は暗くなんのが早いなー)
なんて思いながら駆け足でアパートの階段を登る。寒さで少しもたつきながらも鍵を刺し玄関の扉を開けると何故か閉まってしまった、そこで鍵を閉めずに出てしまったことに気づく。
(やべっ!なんで今日に限って閉め忘れるんだ
よ、何も盗まれてないといいんだが…)
外の寒さも相まってブルブルとしながら恐る恐る玄関の扉を開けて、リビングを確認しに行く。怖くてつぶっていた目を開けると
いつもの見慣れた風景が目の前に広がっていた
(良かった、部屋をぐちゃぐちゃにされとったらどうしようかと思った…)
部屋の暖かさといつもどうりのリビングにほっとして先程と打って変わっていつものような軽い足取りで残りの部屋を確認しに行く。
「寝室よし!」
とかいつもはしないような独り言を言った後玄関の鍵を今度はしっかり閉めて、次からはきちんと閉めようと己の心に誓った。
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